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りんごのメッセージ

りんご、りんご、りんご、懐かしい響きを感じませんか。りんごは私たち日本人にとって最も身近な果物のひとつでしょう。熱を出したり、下痢のときにおかあさんがすりおろしてくれるクリーム色のみずみずしいりんご、お弁当箱の中で耳が赤くつややかに光るよそゆきのりんご。「知恵の実」とも称されるりんご、このブログには欠くことのできないピースのひとつです。

ケルト暦のツリーサークル中、りんごの時期は6月25日~7月4日、12月23日~1月1日。

「この時期に生まれた人は、天と地、善悪の仲立ちをすると言われています。かれらにとって理性と感情はひとつのものであり、倫理面でもとても寛容だと言われます。また、すすんで他人を援助します。」 『木の癒し』ギーゼラ・プロイショフ著 小川捷子訳 飛鳥新社

りんごにまつわるおとぎ話や逸話はどなたでもいくつも思いつくことができるでしょう。前回のいちじくの記事にも登場したアダムとイブの話にりんごはつきものです。初期キリスト教時代に罪、誘惑、禁断の実、命のはかなさ、というイメージが印象付けられました。ところが、聖書には「善悪を知る木」とはありますが、りんごとは明記されていません。現在ではその木の正体に関して、マルメロ、オレンジなどの説がありますが、生育環境から類推してアンズという説が有力だそうです。この話ではりんごでない可能性があるわけですが、エジプトのラムセス3世の庭には多くのりんごの木が植えてあり、ラーの神殿へりんごを捧げたといいますから、神々の果物という位置づけはあるようです。

その他、白雪姫の毒りんご、ウィリアム・テルの射抜いたりんご、ニュートンの万有引力の逸話など、その赤く魅惑的な実は誘惑、決断、命、死と蘇生、きっかけ、直感、智慧というような何かしらの象徴を表しているようです。りんごのメッセージをどう読み解くか。

上記のケルトのツリーサークルの内容とあわせて考えてみると、ふたつの性質の違うものをつなげる役目~右脳と左脳を橋渡しする脳梁~のイメージが沸いてきます。女性は男性より脳梁が太く、音楽家はとくに脳梁が太いと聞きます。白雪姫とウィリアム・テルはりんごをじっとみつめて、脳の中で葛藤しつつも最終的には判断する。判断力としてのりんご。このようなおとぎ話や逸話は身近なものを象徴として、子供たちに智慧、深い意味を伝えてきているのではないでしょうか。右脳と左脳をつなげ、バランスを保たせるためのツールのひとつ。

では、なぜりんごなのか。形状として丸い、赤い。そして甘酸っぱくおいしい。オレンジもアンズも丸い。ドラえもんの丸い目やスタイルは脳を興奮させる。また、その丸さは完全のシンボル。トマトも丸くて赤いが木ではないし、白雪姫の森には似合わない?赤は情熱の色、暖かさを伝える色、ときには「止まれ!」を連想させ、踏み切りの色を注意を促す黄色から赤に変えた場所はドライバーが交通法規を守るようになったとか。それでも白雪姫はかじってしまったのです。人間のいろいろなタイプを表しているかのような7人のこびとは智慧のかたまり、エンディングは王子によって白雪姫はめでたく蘇生します。

毎日りんごひとつで医者要らず、といわれるようにりんごの薬効は広く知られています。生のりんごは特に午前中に食べると体内を浄化する作用があります。この体外へ有害なバクテリアなどを排出するという働きが、死と蘇生の話につながりそうです。

りんごの薬効、利用法はまだまだありますがこのへんで。りんごの産地では古い国光の木に新しい品種を接木して栽培を続けるなど、農家の智慧が活躍しています。昨年の台風の被害で影響があるとのことですが、生のりんごはもとより、フレッシュなジュース、シロップ漬け、ジャムなど智慧の実をありがたく頂きたい。

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