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イトスギ(サイプレス)の十字架

ケルト暦ツリーサークルでニレの木の次はイトスギ(糸杉、サイプレス)です。1月25日~2月3日、7月26日~8月4日生まれの人。

「この時期に生まれた人は勇敢で、不幸にあってもくじけません。また独立心が強く、行動的だといいます」木の癒し』ギーゼラ・プロイショフ著 小川捷子訳 飛鳥新社

イトスギといえば、南ドイツを旅しているときに車窓から見えた風景が印象的です。やわらかいウエーブを描くなだらかな丘に点々と、しかもひょろひょろと、もったいぶって食べて細くなった綿あめのように生えているのです。どこか懐かしい風景だと思ったのは、セザンヌやゴッホの絵によく登場する常連さんだったから。

アッシリアの首都ニネヴェのアッシュールバニバル王の宮殿から巨大な文書館が発掘され、多くの粘土板が発見されました。そこには250種ほどの薬用植物について記されていたのですが、イトスギも含まれていました。紀元前7世紀ごろですから、今から2600年以上も昔のことです。

キプロス島へイトスギをもたらしたのは、フェニキア人。キプロスはzipernというサイプレスにちなんで命名されました。

イトスギの使われ方は、人の死、墓地、冥界に関係があります。エジプトでは棺となり、ギリシア人、ローマ人は墓地にこの木を植えました。十字架はイトスギから作られていた、という言い伝えもあります。南部ヨーロッパでは亡くなった人の家の前にイトスギを置く習慣があり、棺のそばに付き添う人はその枝を持っていたそうです。

これらはギリシア神話-誤って殺してしまった鹿の墓のそばで、イトスギになった-という話から広がったようです。イトスギはモミの木と同じように緑豊かな常緑樹であり、死に対しての生のシンボルではないでしょうか。

また、イトスギはそれ自体腐りにくく、抗菌性が強いという性質があります。死者が出た家の前に置く習慣などから考えると、消臭、抗菌の効果を期待してのことかもしれません。これは日本の杉玉を連想させます。古の人は死にまつわる物理的な問題からイトスギが守ってくれることを知っていたのでしょう。

アロマセラピーで使うサイプレスのエッセンシャルオイルは、夏のイメージがあります。なぜなら、私は夏の虫除けとして必ずサイプレスと他のエッセンシャルオイルをプレンドしたスプレーを手作りしているからです。いろいろと試してみましたが、自宅近辺の蚊はサイプレスが苦手なようです。ラベンダー、シュタイゲリアナ、ゼラニウムも虫除けになりますが、地域の蚊とかけひきしながらブレンドするのも楽しいものです。化学薬品の虫除けでは吸い込みが心配ですが、手作りならより安心です。

また、サイプレスはリンパの流れをよくするので、某大手エステの痩身レシピではジュニパーの次にサイプレスは欠かせないものとなっています。2時間半のマッサージで2キロ落ちたと聞きましたが、翌日からの代謝もよくなるそうです。

その他、ホルモンに働きかけるため、更年期の多汗症に有効、むくみなどの水分調整に効果が期待されます。子供の百日咳の緩和にもよいといわれています。


ジュリークのエッセンシャルオイルはピュアな香りがします。

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