« ドジョウインゲンの緑 | トップページ | ノクターン 変ニ長調 作品27第2 »

黒方とカフェ

外は雨、中は黒方(くろぼう)の香り。うまく焚くと2、3時間くらいと言われるが、昨晩から断続的に焚いても結構もっている。途中、水で濡らしたりなどして。今聞いている黒方は鳩居堂が三条相公から伝授した宮中6種名香のひとつ。急激な冷えもどこへやら、香りとともに体も温まってくる。他に、梅香(春)、荷葉(夏)、菊花(秋)、侍従(冬)、落葉(冬)がある。どれも平安朝から変わらぬ雅な煉香である。

黒方とは決まった香りではなく、その季節をイメージしてつくった香りのことである。だから、名前は同じでも様々な香りがある。人それぞれの感性は異なるし、そもそも、調合法は秘伝とされているから、まったく同じ香りをつくるのは難しい。いかにまとめるか、焚き始めと終わりの香り、半年後、1年後にどう香るか、そこまで見通して作るので誠に奥が深い世界。

古典のものは貝香を多用する。大好きな人も実際に居るし、そうでない人も多い。まあ、海の香り、浜の香りなのである。いい香りの香原料ばかりでは名香はできないのである。人生、あざなえる縄の如し、のようなものだ。貝香は昔の貝と違う種類の貝のフタを使っているので、厳密には平安朝とまったく同じ香りではないのではないか。それでも香りを通じて、平安時代の人の好みや感性に触れることができる、これも新しい歴史観になりそうである。

黒方は6種の中でもっとも値が張り、15粒(正露丸より大きめ)で正価で1万円強也。四季を通じて使え、祝賀の時に用いるもの。高い!と思うけれど、よく考えてみれば、一粒の値段はカフェでケーキと紅茶セットと同じくらい?しかもひとりで。黒方は家族全員、もしくはその場に居る人皆で楽しむこともできるのである。なお、他のメーカーではもっと容量が多くて2500円というものある。でも、興味がある方は機会があれば鳩居堂の1000年変わらぬ香りを聞いてみてはいかがだろうか。基本形である。今は誰でも聞くことのできる宮中の香り。

<お香・お線香・アロマ 香りのセレクトショップ 香源 香cafe 取り扱い製品 >


【伝説のお香 練香】練香 【六種の薫物】 黒方 8g 11,500円


【伝統の香り 練香】鳩居堂 梅ヶ香 筒入 45g 1575円 
家庭用として広く親しまれています。

2000円~ 3000円台の煉香 お手ごろです。


【温度調整機能付きで簡単 香炉】 13,650円
温度調整機能で微調整が出来る電子香炉うつせみ  初心者の方におすすめ!煉香をのせて、電源をいれるだけでOKです。灰、炭、銀葉も必要ありません。管理人の愛用品です。沈香、伽羅をのせても、焚き始め、焚き終わりまでのさまざまな香りの要素、甘、辛、苦、酸、塩辛い、の微妙な表情の聞きわけがしやすい。現代の智慧の香炉をぜひお試しください。

|

« ドジョウインゲンの緑 | トップページ | ノクターン 変ニ長調 作品27第2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 黒方とカフェ:

« ドジョウインゲンの緑 | トップページ | ノクターン 変ニ長調 作品27第2 »