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フルートレッスン

幸運なことに、NHK交響楽団のフルート奏者である甲斐雅之さんに、子供がレッスンを受けさせて頂いた。

もう、スケールを聞くだけで癒しの風がふーっと吹いて、風通しがよくなった気がした。

プロ中のプロの音色はやっぱりすごい。至近距離で、しかもプライベートレッスン。

音は耳で聴くのではなく、身体全体に響く、と思う瞬間である。

甲斐先生は、ステージマナーがすばらしいことでも知られている。

家人が、写真を見て、「ヨンさまに似てる・・・」

なーるほど。言いえて妙。これだけで雰囲気がわかるような。N響のヨンさま?

説明もとてもわかりやすく、生徒も腑に落ちた様子。音が格段によくなった。

「自信を持って吹いてね!」

このお言葉が、かなり効いたらしい。しっかりした音になってきた。

フルートは管楽器の中でも難しく、人によってこれだけ音が違う楽器も少ないかもしれない。

私も、息を吹き込む角度も早さも強さも、そして温度も!自己流だった。慣れるまではまだまだ時間がかかる。

先生のフルートは、ムラマツの14K。見るからに楽器の宝石。

ムラマツの音はやや暗めで、日本人好みとよく聞く。実際、私も試したことがあるが奥行きがあって落ち着いた音だなと思っていた。地に足が着いた音というか。プロが吹いたら、幽遠な音が出るのかもしれないと。

先生の音は、温かみ、深み、奥行き、優美さがあり、包まれる感じがする。ムラマツの奥深さをすべて駆使し、新たなるご自分の音を紡ぎ出しているのだと思う。

楽器は奏者によって、どんどん進化していくのでしょうね。

ヤマハ、パール、三響、ミヤザワ、ムラマツ、アルタス、パウエル・・・皆、試吹したことがあるけれど、すべてその個性がある。

三響はヨーロッパ的で華やかな音で特に印象的だ。この音は、ヨーロッパの気候、湿度に合う気がする。そう考えると、ムラマツはヒノキの家、日本間にも合う音のような気がする。

今のところ、自分が吹いた感覚ではアルタスの音が一番気持ちいい。少量生産で匠の気持ちが込められているのが伝わってくる。深緑の中を清浄で透き通った風に、妖精が乗ってやってくるイメージ。からだが開く。

その日練習していた曲を、お手本で吹いてくださって、それは心に染み入り、感謝です。

N響なので、テレビでお目にかかることが多い。でも先日は、女性奏者お二人ばかりが画面に入って、先生は一瞬。やはり、オーケストラは生にかぎります。

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