智慧が伝承されるワケは?

智慧が誕生し、代々伝承されていくのはなぜでしょうか?

賢く心地よく健康に、運よく平和的に生活できること

人々はこのような生活に憧れてきたのではないでしょうか。

昔は現代のように便利な生活ではなく、まずは自分たちを取り巻く自然との共生を念頭において智慧を搾り出し、日々生活してきました。必要なものは自分たちで手作り、暦と照らし合わせて農作をし、あるいは自然のリズムに合わせての様々な工夫。

                                                       

先人は先人の智慧に守られ、さらに智慧を重ねて、私たちがより便利になってきたのです。ただし、私たちがより便利になった裏にはマイナスの面が増長してきたことも事実です。このテーマについてはまたの機会に譲りましょう。

効率的、機能的、便利という目的の他は、健康、治病、長寿、無病息災、厄難消除、魔除け、商売繁盛、開運、子孫繁栄など、これは神社仏閣の祈願そのものですね。

古はまさに雄大にしてコントロールできない自然の中に生きていましたから、今以上に不可視の存在、神への畏敬の念が大きかったのだと思います。見えない存在からの加護を祈って真摯に智慧を巡らせていました。

農耕民族にとっては五穀豊穣のために神に供物を捧げ祈り、収穫の際には感謝と喜びの念を祭りとして祝い、それは地域社会、コミュニティーにとっては欠くことのできないものでした。それらのメニュー・手順の中に人々の楽しみが組み込まれているのも彩り豊かです。

各種儀式、おまじないなど形式的に見えることも、実は科学的に意味がありそうなことも最近ではわかってきました。私はそれらの行為、ものの中には抗菌、脱臭、防汚が関わっていることが多いことに注目し、これらが健康を害するものへのシールドになっているのではないかと予想しています。

他に、物を大切にする心、相手方への礼をつくすという、様式、事物の工夫があります。これは双方が気持ちよくコミュニケーションできるという、いわば型づくりの意味があるでしょう。スムーズな人間関係への智慧、これは平和、美しさにも通じます。

以上のように智慧はあらゆる方面での成果が期待されるものです。明らかに有用なもの以外に、見て美しい、触って心地よい、嗅いでかぐわしい、味わっておいしい、聞いてうっとり、という智慧もありますね。こうなるともう芸術の世界です。いい音楽を聴きながら麗しい和菓子を頂くことを想像してしまいました。

最後に忘れてはいけないのは、先人の暮らし、つまり自然と共生しているという生活は、もちろんエコロジーに配慮している「持続可能な世界」を目指していた、ということです。現代の私たちにとってかけがえのない伝承の智慧を活用していきましょう。

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