黒方とカフェ

外は雨、中は黒方(くろぼう)の香り。うまく焚くと2、3時間くらいと言われるが、昨晩から断続的に焚いても結構もっている。途中、水で濡らしたりなどして。今聞いている黒方は鳩居堂が三条相公から伝授した宮中6種名香のひとつ。急激な冷えもどこへやら、香りとともに体も温まってくる。他に、梅香(春)、荷葉(夏)、菊花(秋)、侍従(冬)、落葉(冬)がある。どれも平安朝から変わらぬ雅な煉香である。

黒方とは決まった香りではなく、その季節をイメージしてつくった香りのことである。だから、名前は同じでも様々な香りがある。人それぞれの感性は異なるし、そもそも、調合法は秘伝とされているから、まったく同じ香りをつくるのは難しい。いかにまとめるか、焚き始めと終わりの香り、半年後、1年後にどう香るか、そこまで見通して作るので誠に奥が深い世界。

古典のものは貝香を多用する。大好きな人も実際に居るし、そうでない人も多い。まあ、海の香り、浜の香りなのである。いい香りの香原料ばかりでは名香はできないのである。人生、あざなえる縄の如し、のようなものだ。貝香は昔の貝と違う種類の貝のフタを使っているので、厳密には平安朝とまったく同じ香りではないのではないか。それでも香りを通じて、平安時代の人の好みや感性に触れることができる、これも新しい歴史観になりそうである。

黒方は6種の中でもっとも値が張り、15粒(正露丸より大きめ)で正価で1万円強也。四季を通じて使え、祝賀の時に用いるもの。高い!と思うけれど、よく考えてみれば、一粒の値段はカフェでケーキと紅茶セットと同じくらい?しかもひとりで。黒方は家族全員、もしくはその場に居る人皆で楽しむこともできるのである。なお、他のメーカーではもっと容量が多くて2500円というものある。でも、興味がある方は機会があれば鳩居堂の1000年変わらぬ香りを聞いてみてはいかがだろうか。基本形である。今は誰でも聞くことのできる宮中の香り。

<お香・お線香・アロマ 香りのセレクトショップ 香源 香cafe 取り扱い製品 >


【伝説のお香 練香】練香 【六種の薫物】 黒方 8g 11,500円


【伝統の香り 練香】鳩居堂 梅ヶ香 筒入 45g 1575円 
家庭用として広く親しまれています。

2000円~ 3000円台の煉香 お手ごろです。


【温度調整機能付きで簡単 香炉】 13,650円
温度調整機能で微調整が出来る電子香炉うつせみ  初心者の方におすすめ!煉香をのせて、電源をいれるだけでOKです。灰、炭、銀葉も必要ありません。管理人の愛用品です。沈香、伽羅をのせても、焚き始め、焚き終わりまでのさまざまな香りの要素、甘、辛、苦、酸、塩辛い、の微妙な表情の聞きわけがしやすい。現代の智慧の香炉をぜひお試しください。

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沈香の手作りペンダントヘッド

沈香のペンダントヘッドを手作りしてみた。沈香という香木は木のようでいて木ではない。木が傷ついたり、病気になったときに生成される樹脂で、人間であれば、かさぶたと考えるとわかりやすい。水に沈むから沈水香、略して沈香。この日記を読んでいる人で沈香の塊の状態を見たことがある人は少ないのではないか。

きりで穴を開けても割れないように、密度の高い、固めのものを選ぶのがコツ。今回選んだのは、大きさは梅干より一回り小さいくらい。ねじれのある複雑なシェイプをしている。自然の穴があいているので、そのままテグスや鎖を通せるのが魅力である。

さっそく、ビーズ屋さんでキュービックジルコニアのダイヤモンドカットのとびきり光るものを選び(200円台也)、それと鎖を通すキットをそろえ、家に帰って5分で組み立てた。テグスを通して、ひょひょいと結び、さあ、できあがり!沈香の上にダイヤモンドがすまして腰掛けている。ミスマッチのようだが、香木はダイヤモンドとも比較されるので、あながち遠い仲でもない。

沈香は魔除けに一番。とあるサイキックな人は沈香を焚くと、邪が逃げるのが見えると言っていたから、このペンダントにもその力はあるはずだ。他の漢方香料は常温でも香るが、沈香は暖めたり、焚いたりすることによって香る。よって、体温で暖められた沈香もかすかに香るのである。できれば伽羅のペンダントヘッドを作りたいけれど、1グラム1万円なので~~。でも、ダイヤモンドより安いナ。しかも、ダイヤモンドより希少価値がある。正倉院宝物の名香木、蘭奢侍は今でも香っているという。

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スィートグラス(ワカンガ)

7月8日、本邦初公開という北山耕平さん解題、再話の『ジャンピング・マウス』ストーリーテリングの会へ幸運にも参加してきました。ゆうど、という昔のいい香りがする異空間で集う様をみて、さながら礼文島のかつての名物ユース「桃岩荘」(にしん御殿)で夜のミーティングをしている錯覚に陥りました。

黒光りする板の間とろうそくの光、猫バスが通り抜けていくようなすがすがしい風。古屋和子さんの力強くハートに響く朗読、のなかかつみさんの心が透明に、素直になっていくようなインディアンフルートの音色、北山さんのいつまでも聞いていたいメディスントーク。おいしくておかわりしてしまった手作りデザートの数々。スタッフの方のお心遣い。そのすべてを包み込む、とびきりいい香りのするセージスマッジがいつまでも会場をクリアにしていました。『ジャンピング・マウス』、そこに込められたシンボル、メッセージは幾層にもなっており、聞き手の成長によって理解がさらに深まるという、ずっと語り継いでいきたい智慧のかたまりのストーリーでした。

今回はスマッジの項で触れたスィートグラスです。三つ編みのスィートグラスが部屋のフックにかかっています。原っぱで一本一本摘みながら編んだシロツメ草の王冠、そんな大きさです。

Hair of Motherという名があるのもうなずけます。

乾燥されたシナモン色の細長い葉っぱは、イネ科の多年草。香りを鼻からスーッと嗅ぐと、のどの粘膜まで切ないくらいに甘くなります。嗅ぐだけでお釈迦様の花祭りで頂く甘茶を飲んだ気分になれるスイートな草。

ホワイトセージなどのスマッジはネガティブエネルギーの浄化と言われますが、このスィートグラスはポジティブエネルギーをひきつけるそうです。先端を燃やして煙を出す方法にも使いますが、そのままでもいろいろな使用法があります。

頭に載せたり、首に巻くと集中力が出たり、電磁波をカットするというのでパソコン作業向き、枕の下に入れて寝ると安眠、夢見がよいなど。ただし、湿ると有害という情報もありますから、十分乾燥させておいたほうがよいでしょう。

私の場合、頭がもやもやしているときに頭に載せると次第に落ち着き、おなかが不調なときに腹部へのせると穏やかに利いてくる、という経験をしました。身に着ける時はガーゼなどでくるんだ方が長持ちします。

私たち日本人もここ数年で口コミで手に入れたり、ヒーリンググッズの通信販売などでスィートグラスが手に入るようになって来ました。もともとはアメリカ・インディアンがワカンガと呼んで、昔から儀式、病気の治療などに使用しているものです。メディスンマンのジョン・ファイアー・レィム・デイアー氏の語った、「白いバッファローの仔牛の女」にワカンガが登場しています。

北山耕平さんのブログにご本人が翻訳された『インディアン魂』河出書房新社の記載があります。「白いバッファローの仔牛の女」のワカンガの部分だけ転載させて頂きます。

http://native.way-nifty.com/native_heart/2005/01/post_2.html

「それからひとびとはいくばくかのワカンガを---スイート・グラス---を、革袋のなかの水に軽く浸してから、それを聖女に与えた。このときから今日にいたるまで、清められることになる人にむかっては、スイート・グラスや鷲の羽根を水のなかにひたして、それで水をふりかけることになっているのだ。」

水にひたしてふりかける・・・・・これは日本の神道においては榊を水にひたして祈祷のときに参列者にふりかける、西洋では魔女の草バーべインを水に浸してからあるものに投げつけると、いいことがおきる(別途掲載します)、と類似性があるのでは、と考えています。

水による浄化作用、それから、ひたすということはホメオパシー的、つまり天文学的な数値に希釈されたスィートグラスエッセンス、榊エッセンス、バーべインエッセンスという効果が望めるのかもしれません。バッチ博士のフラワーレメディーの古典的原初的使い方?科学的に検知できなくても何かしらの効果があるという、未知の波動の考え方ですね。

しかし、現代では植物や石に留まらず、ヒトデやイルカのエッセンスまでありますから、ネイチャーエッセンスという名前も定着してきました。笑いの部屋には軽く楽しい波動が、怒りのエネルギーにはどす赤い波動が・・・・。スィートグラスには清めるという波動がそなわっているのでしょう。アメリカ・インディアンは直感で、経験でそういうことがわかっており、その智慧を生活に浸透させ続けているのです。

ワカンガを手に持って毎日唱えればすばらしい効果が出る?!というマントラを教えてもらいました。教えてくれた方はネイティブの方から直接聞いたそうです。

One Mind One Body One Spirit All Are One

すべてのCreaterに感謝するということ。ワンネスへの思いではないでしょうか。

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スマッジのうねる煙

アメジストの項で石の浄化について触れましたが、今回は石を浄化するためのひとつの方法、スマッジをとりあげます。スマッジとはお香のような使い方で、アメリカ大陸の先住民族が、空間や場の浄化のために乾燥したハーブに火をつけ、炎を消してから煙を焚くものです。よく使われる植物にセージがあり、束にしたものの先端に火をつけ、戸外で振り回してから屋内を燻せば悪霊を払うことができると信じられています。

他に使用するハーブは、シダーウッド、ジュニパー、スィートグラス(ワカンガ)などが代表的です。燻すという点では、日本、中国、インドの白檀などのお香も使用することができますが、それはお香の記事のときに別途記載したいと思います。

宝石類をスマッジするときは、まず、お線香を立てるときのような準備を整えましょう。素焼きの適当な大きさの器に砂を敷き詰めても、一般のお線香たての要領でもかまいません。大きな束に火をつける必要はありません。すっきりした香りのするホワイトセージの葉を一枚はがし、そっと火をつけ、燃えたのを確認したうえで炎を消し、煙を立たせます。

ひとりで行う場合は、片手で煙が出ているセージをお線香立ての上で持ち、もうひとつの手で浄化したい石を持って、煙をからませるようにします。すると、煙がすっと石に絡む場合と、いつまでたってもなかなか煙が絡まず、まるで石の周りだけを避けているように見えることがあります。

煙が石を避けているときは、その石がまだまだ疲れていたり、何かいらないものをまとっているというサインです。その場合は根気よく煙に通したり、途中でスマッジを中断して石を流水に当てたりして再トライ。次第に煙が絡むようになります。くまなく煙が絡み、自分でも気が済んだら、浄化終了です。このようにスマッジしたくなった石、アクセサリー、ジュエリーを次から次へと燻しているうちに、部屋もすっかり燻されてクリアな空間になっていきます。

煙が意思ある生き物のように見えてくる体験をなさるかもしれません。石ではなく、時には自分に向かって煙が絡んでくることもあります。その場合はじっと煙に巻かれるままにしましょう。寺院でお線香の煙を手で「頭がよくなりますように」「ここが治りますように」とわざわざ巻きつけますが、それと同じです。煙は見えない世界と見える世界をつなげる道具。まっすぐ立ち上る煙を見つめていると心がだんだん穏やかになってくる経験はありませんか?

石を購入した折、包装する前にスマッジしてくれるお店もあります。家につれて帰る前にぜひ浄化したいものです。何個か買い込んで、浄化せずにこのままいっしょに長旅をするのは不安、と郵送を頼んでいる人もいました。石を手に入れて、何か思わしくないことが続いた場合は、一度スマッジをしたほうがいいかもしれません。

その他の浄化方法としては、流水にくぐらせる、塩水につける、海水ですすぐ、塩に埋める、太陽にあてる、月光、星光をあびせる、土に埋める、クリスタルクラスターにのせる、などがありますが、水、塩水や太陽の強い日差しと相性が悪い石もありますから、確かめてから実行することをお勧めします。

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